医療者間の意見はなぜ対立するのか
状況確認と関心の特定で互いの文脈の共有を
2019年10月29日 16:29
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医師、薬剤師、リハビリテーション専門職は、それぞれの立場から患者にとっての最善を尽くそうと努力する。しかし、その過程で意見の食い違いが生じることも少なくない。特に、ポリファーマシーという一筋縄ではいかない問題への対応に際しては見解が分かれることが多く、互いにフラストレーションを抱えがちだ。なぜ意見の対立が生じるのだろうか。第10回日本プライマリ・ケア連合学会(5月17〜19日)のシンポジウム「多角的視点で語るポリファーマシー〜薬を飲むこと、処方することをもう一度考える」において、吉備国際大学大学院保健科学研究科/保健医療福祉学部作業療法学科教授の京極真氏は、同氏が提唱する「信念対立解明アプローチ」に則して解説。「見解の食い違いが起こるのはそれぞれの文脈が異なるからであり、互いに状況確認と関心の所在を特定することが解決策だ」と述べた。
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