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グルココルチコイドでARDS死亡増の理由

IFNβの効果を阻害

2020年06月13日 05:05

16名の医師が参考になったと回答 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などに伴うウイルス性の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対するグルココルチコイドの使用は、インターフェロン(IFN)-β-1aのシグナル伝達を阻害して死亡リスクを高めることが示された。フィンランド・Faron Pharmaceuticals社のJuho Jalkanen氏らは、INTEREST試験のデータを用いてARDSに対するIFN-β-1a治療へのグルココルチコイド上乗せが及ぼす影響を解析した結果を、Intensive Care Med(2020年5月19日オンライン版)に発表した。ヒト肺組織培養実験において、グルココルチコイドがIFN-βのシグナル伝達および、血管透過性抑制に重要なCD73のアップレギュレーションを阻害することも確認したという。

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