術前肺がんでもニボルマブが有効性示す
2020年10月09日 14:02
7名の医師が参考になったと回答
米・ブリストル マイヤーズ スクイブ社は10月7日、切除可能な非小細胞肺がん(NSCLC)を対象とした第Ⅲ相試験CheckMate-816において、抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名オプジーボ)と化学療法の併用療法が主要評価項目の病理学的完全奏効(pCR)を達成したと発表した。
同試験は非進行NSCLCの術前補助療法において、免疫チェックポイント阻害薬と化学療法の併用療法がベネフィットを示した初の第Ⅲ相試験であり、化学療法単独と比べて切除組織にがん細胞を認めない患者数が有意に多かったことが示された。
結果の詳細は今後の学会等で明らかにされる予定であり、もう1つの主要評価項目である無イベント生存期間(EFS)についても今後評価される予定である。現在までにニボルマブは肺がん、膀胱がん、食道がん・胃食道接合部がん、悪性黒色腫の4つのがん種の術前補助または術後補助療法で有効性の改善が示されている。