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Oncology Tribune

抗PD-1抗体による乾癬様皮膚炎の病態と治療法を解明

 2020年10月16日 15:17
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 がんの治療薬として抗PD-1抗体をはじめとした免疫チェックポイント阻害薬が登場し、良好な効果が示される一方、免疫の活性化に伴う副作用の問題がある。筑波大学医学医療系皮膚科講師の沖山奈緒子氏は、免疫関連副作用の1つである乾癬様皮膚炎に着目。その発症メカニズムと治療法を明らかにした。

 沖山氏らの検討の結果、抗PD-1抗体投与中に発症する乾癬様皮膚炎では、通常の感染と比べて表皮にCD8陽性T細胞の浸潤が多く見られ、血中のIL-6が高値であった。また、乾癬様皮膚炎マウスモデルを用いた解析では、PD-1シグナルを欠損したマウスではヒトと同様に表皮のCD8陽性T細胞浸潤が認められ皮膚炎は悪化し、CD8陽性T細胞上のみでPD-1シグナルを欠損するマウスでも同様に悪化した。そして、これらのPD-1シグナル阻害下での乾癬様皮膚炎は、野生型マウスの乾癬様皮膚炎では無効な抗IL-6受容体抗体で治療可能であることが示された。

 以上の結果は、抗PD-1抗体による治療下での乾癬様皮膚炎は、主にCD8陽性T細胞おけるPD-1阻害により惹起されること、この免疫関連副作用の皮膚炎では通常の乾癬と異なりIL-6標的療法が特異的治療法となりうることを示している。また、本研究結果は皮膚炎のみならず、他の臓器における免疫関連副作用にも応用できる可能性があるという。

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