職業、生活習慣、がん家族歴と非メラノーマ皮膚がんが関連
2020年11月12日 22:13
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国立がん研究センターでは、平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の10保健所管内在住であった40~69歳で、食事調査アンケートに回答した男女約10万5千人を平成25年まで追跡した結果にもとづいて、職業・生活習慣・がん家族歴と、その後の非メラノーマ皮膚がんの罹患リスクとの関連を調査した。
その結果、2013年までの追跡期間中に、男性133人と女性151人が、非メラノーマ皮膚がんに罹患した。
男性では、職業が非屋外労働と比較して、屋外労働では有棘細胞がんの、がんの家族歴があると有棘細胞がんの罹患リスクがそれぞれ増加したものの、職業や家族歴と基底細胞がんとは関連がみらなかった。女性では、職業やがんの家族歴と有棘細胞または基底細胞がんとは関連がみられなかった。
生活習慣(アルコール摂取、コーヒー摂取、喫煙状況、余暇の身体活動、BMI)と非メラノーマ皮膚がんの罹患リスクとの関連は、男女ともみられなかった。
■国立がん研究センターのプレスリリースはこちら。