RET阻害薬pralsetinib、米国でRET陽性甲状腺がんも適応に
2020年12月02日 11:55
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米食品医薬品局(FDA)は12月1日、RET融合遺伝子陽性で放射性ヨウ素に不応の進行性・転移性甲状腺髄様がん(12歳以上の小児および成人患者)の治療薬としてRET阻害薬pralsetinibを承認した。
承認は甲状腺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、その他の進行性固形がん患者を対象とした第Ⅰ/Ⅱ相試験ARROWの結果に基づく。マルチキナーゼ阻害薬カボザンチニブまたはバンデタニブ既治療のRET融合遺伝子陽性の進行性・転移性甲状腺髄様がん55例における奏効率(ORR)は60%(95%CI 46〜73%)、カボザンチニブまたはバンデタニブによる前治療歴がない29例のORRは66%(同46〜82%)、放射性ヨウ素に不応の9例のORRは89%(同52〜100%)で、6カ月以上の奏効継続率はそれぞれ79%、89%、100%だった。
FDAは今年(2020)9月、RET融合遺伝子陽性のNSCLCに対してpralsetinibを承認している(関連記事「RET阻害薬pralsetinibがRET陽性NSCLCを適応に米で承認」)。