国産初の手術支援ロボット「hinotori」が発売
2020年12月04日 11:48
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シスメックスは12月3日、手術用ロボット手術ユニット「hinotoriTM サージカルロボットシステム」および再使用可能な内視鏡用能動処置具「HF シリーズ インストゥルメント」(以下「hinotoriTM」、製造販売元はメディカロイド社)を12月4日より国内の医療機関を対象に発売することを発表した。
国産初の手術支援ロボットであるhinotoriTMについては、メディカロイドが2020年8月17日に製造販売承認を取得。また、hinotoriTMは2020年9月1 日から「A2(特定包括)手術用ロボット手術 ユニット(Ⅰ)」として保険適用された。その後、日本内視鏡外科学会からトレー ニングプログラムの承認を取得した上で、12月3日に神戸大学病院国際がん医療・研究センター内にトレーニングセンターを開設した。これにより、臨床現場への製品導入に向けた体制構築が完了したという。
hinotoriTMは、日本国内の手術室サイズを考慮したコンパクトな設計により、既存の手術室への導入を可能にした。また、高い操作性に加え、アーム同士の干渉を低減し、手術助手の作業スペースの確保を可能にするロボットアームや、組織の微細構造の視認を可能とする高精細な3D画像、長時間の手術における施術者の疲労を低減する操作コックピット、hinotoriTMの動作状況をモニタリングするネットワークサポートを実装している。すでに手術支援ロボットが活用されている泌尿器科や婦人科の外科手術などにおいて、医療従事者により的確な施術を支援するものと期待されている。