BTK阻害薬acalabrutinib、進行マントル細胞リンパ腫でORR 81%
第Ⅱ相ACE-LY-004の追跡3年超の成績
2020年12月07日 13:26
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英AstraZeneca社は12月6日、BTK阻害薬acalabrutinibについて、再発性または治療抵抗性のマントル細胞リンパ腫を対象に同薬の有効性および安全性を検証した第Ⅱ相試験ACE-LY-004の3年超の長期結果から、無増悪生存期間(PFS)中央値は22カ月、全生存期間は未到達と良好な成績が示されたことを発表した。同成績の詳細は、現在ウェブ開催されている第62回米国血液学会(ASH 2020、12月5~8日)で発表された。
追跡期間中央値38.1カ月(範囲0.3~59.5カ月)の結果、55例(44%)が治療継続中あるいは生存中であった。担当医評価による全奏効率(ORR)は81%(95%CI 74~88%)で、うち完全奏効(CR)を48%(同39~57%)に認めた。奏効期間中央値は28.6カ月(同17.5~39.1カ月)。PFS中央値は22.0カ月(同16.6~33.3カ月)であり、36カ月時無増悪生存率は37.2%(同28.2~46.1%)だった。