大腸がん内視鏡用のAI診断支援医療機器が承認
国がんとNECが「WISE VISION 内視鏡画像解析AI」を共同開発
2021年01月12日 14:55
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国立がん研究センターは本日(1月12日)、同センターと日本電気(NEC)が共同開発した大腸内視鏡用の人工知能(AI)診断支援医療機器ソフトウェア「WISE VISION 内視鏡画像解析AI」が医療機器として昨年(2020年)11月30日に承認されたことを発表した。
同ソフトウェアは国立がん研究センター中央病院内視鏡科に蓄積された1万病変以上の早期大腸がんおよび前がん病変の内視鏡画像(静止画・動画)25万枚をAIに学習させた。大腸内視鏡検査にWISE VISIONを併用することで、AIがリアルタイムに病変疑い部位を示すため、診断精度の改善・向上が期待される。主要内視鏡メーカー3社の内視鏡に接続が可能で、既存の内視鏡とWISE VISIONを搭載した端末とモニターを接続するだけで利用を開始できるという。
WISE VISIONの性能評価研究のDESIGN AI-01試験では、判定が容易な隆起型の約95%、判定が困難な表面型の約78%を正しく検出し、経験豊富な内視鏡医と同等の診断能を有していることが示されている。