ADAURA探索解析:術後オシメルチニブは術後化学療法歴の有無にかかわらずDFS延長
2021年02月08日 15:48
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アストラゼネカは本日(2月8日)、切除可能な早期上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を対象に、術後療法としての第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)オシメルチニブの有効性および安全性についてプラセボを対照に比較検討した第Ⅲ相ランダム化比較試験ADAURAの探索的解析結果から、術後補助化学療法歴の有無、また病期(ⅠB~ⅢA期)にかかわらず、オシメルチニブ投与により無病生存期間(DFS)が有意に延長したことを発表した(関連記事「術後オシメルチニブでCNS再発リスク82%減」)。
詳細は世界肺癌学会議(WCLC 2020、1月28~31日、ウェブ開催)で発表。全症例を対象とした探索的解析において、オシメルチニブによる術後補助療法でプラセボ群に比べて、術後補助化学療法歴のある患者では再発または死亡リスクが84%低下(ハザード比 0.16、95%CI 0.10 ~0.26)、ない患者では77%低下(同0.23、0.13~0.40)していた。なおDFSの延長の有効性は各病期で同程度だった。