5分間で認知症および軽度認知障害を検出
タッチパネル式の検査システムを開発
2021年03月08日 15:44
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金沢大学医薬保健研究域医学系教授の山田正仁氏らの研究グループは3月5日、5分間で認知症および軽度認知障害(MCI)を検出できるタッチパネル式の検査システムを開発したと発表した。同研究成果の詳細は、PLoS One(2020; 15: e0243469)に掲載された。
山田氏らは、認知機能を客観的かつ正確に定量化した上で「正常な認知機能」「軽度認知障害」「認知症」の3つの状態をタッチパネルによって簡単に診断できる検査システムを構築。同システムを用いた検査では、約5分間(項目を選べば約2分間)という短時間で認知症だけでなくMCIも検出できる。
また同検査システムは、自宅や地域の薬局などでパソコンから簡便に実施可能。医師が直接被験者に接することなく短時間で結果が得られるため、現在のようなコロナ下において有用な診断ツールとなる。今後はスマートフォンなどでも検査できるようにアプリとして普及させる予定だという。