HTLV-1ぶどう膜炎、水平感染でも発生
2021年03月30日 05:00
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ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は、日本に100万人前後の感染者が存在すると推定される病原性レトロウイルスで、成人T細胞白血病(ALT)、HTLV-1関連脊髄炎(HAM)、HTLV-1ぶどう膜炎(HU)などを引き起こす。従来、これらのHTLV-1関連疾患は垂直感染(母子感染)により生じると考えられてきたが、東京医科歯科大学眼科学分野講師の鴨居功樹氏らの研究グループは、HUが水平感染によっても生じることが分かったとLancet Infect Dis(2021年4月1日オンライン版)に報告した(関連記事:「HTLV-1関連脊髄症の診療環境が前進」)。