FoundationOneリキッド、BRCA陽性前立腺がんの第3のコンパニオン診断として承認
2021年05月21日 11:17
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中外製薬は5月20日、リキッドバイオプシー検査であるFoundationOne Liquid CDxがんゲノムプロファイルが、BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対するPARP阻害剤オラパリブ(商品名リムパーザ)のコンパニオン診断として承認されたと発表した。
BRCA遺伝子変異陽性mCRPCに対するオラパリブは昨年(2020年)12月に国内承認され、コンパニオン診断としては血液を検体として生殖細胞系列変異のみを検出するBRACAnalysis診断システム検査と腫瘍組織を検体として体細胞変異と生殖細胞系列変異を検出する包括的がんゲノムプロファイル検査であるFoundationOne CDxが認めれており、両検査の使い分けが注目されていた。今回の承認により、検査の使い分けについてさらなる議論を呼びそうだ(関連記事「前立腺がんコンパニオン診断で学会が見解」「前立腺がんBRCA検査をどう考えるか」「どうする? 前立腺がんへのオラパリブ」)。