MR拮抗薬finerenone、2型糖尿病合併CKDにおける心房細動/粗動の発症リスク低減
2021年05月24日 12:43
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バイエルは5月21日、第Ⅲ相試験FIDELIO-DKDにおいて事前規定された探索的部分集団解析の結果、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬finerenoneを標準治療に上乗せした場合、 2 型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)患者における心房細動/粗動の発症リスクをプラセボに比べ低減する可能性が示されたと発表した。
同試験の本解析においては、登録時の心房細動/粗動の既往の有無にかかわらず、finerenoneがプラセボに比べ、主要複合評価項目〔腎不全の発症、4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的な推定糸球体濾過率(eGFR)低下、腎臓死の最初の発現〕、および主な副次複合評価項目(心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心不全による入院)の発現リスクを低減したことが示されている。
今回の探索的解析は米国心臓病学会(ACC.21、5月15~17日、ウェブ開催)で発表され、詳細はJ Am Coll Cardiol(2021年5月17日オンライン版)に同時掲載された(関連記事「腎保護薬の主役をうかがうMR拮抗薬」)。