GSK/サノフィのコロナワクチンの第Ⅱ相、全年齢層の成人で安定した免疫応答
2021年05月27日 14:57
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グラクソ・スミスクライン(GSK)とサノフィは5月25日までに、COVID-19に対する遺伝子組換えタンパク質ベースのアジュバント添加ワクチン候補の第Ⅱ相臨床試験の結果を発表。同ワクチン候補により、COVID-19から回復した人の値に匹敵する、安定した中和抗体応答率を達成したと報告した。数週間以内に国際共同Ⅲ相臨床試験の開始を予定しているという。
同試験は、COVID-19の重症化ハイリスク者を含む18歳以上の健常成人722例を対象とし、5μg、10μg、15μgという3つの用量の抗原を21日間隔で2回接種した時の安全性、副反応、および免疫原性を評価することを目的に実施された。解析の結果、いずれの用量においても全年齢層(18~95歳)で2回目の接種後に95~100%の抗体陽転が認められた。また、自然感染時に匹敵するレベルの中和抗体を誘導し、18~59歳の成人で高レベルであることが確認された。忍容可能な副反応プロファイルも示された。