中等症~重症クローン病へのウステキヌマブ vs. アダリムマブ、初の比較試験結果が発表
第Ⅲ相SEAVUE
2021年06月01日 16:00
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ヤンセンファーマは6月1日までに、中等症~重症のクローン病(CD)患者386例を対象に、生物学的製剤(抗IL-12/23p40モノクローナル抗体)ウステキヌマブの有効性および安全性を生物学的製剤(TNFα阻害薬)アダリムマブを対照に検証した初の直接比較試験である第Ⅲ相ランダム化比較試験SEAVUEの結果を発表。詳細は先月(2021年5月)に開催された米国消化器病週間(DDW 2021)で報告された。
同試験では、ベースライン時にウステキヌマブ約6mg/kgを静脈内投与した後に同薬90mgを8週間ごとに皮下投与した群と、ベースライン時にアダリムマブ160mg、2週目に80mgをそれぞれ皮下投与した後に同薬40mgを2週間ごとに皮下投与した群に1:1でランダムに割り付けた。その結果、主要評価項目である投与開始後1年経過時点におけるCDの活動指数CDAIによる臨床的寛解達成率について、両群に統計学的有意差は示されなかった。
また、副次評価項目である副腎皮質ステロイドフリー臨床的寛解、クリニカルレスポンス、内視鏡的寛解などの達成率も、両群に統計学的有意差はなかった。