メニューを開く 検索を開く ログイン

特許放棄より技術移転を コロナワクチン政治利用に警鐘―国際組織〔時事メディカル〕

 2021年06月02日 15:35
プッシュ通知を受取る

 途上国のワクチン接種を推進する国際組織「GAVIワクチンアライアンス」(本部スイス・ジュネーブ)のバークレー最高経営責任者(CEO)は1日、時事通信のオンラインインタビューに応じ、一部の有力国が新型コロナウイルスワクチン供給を通じて影響力確保を狙う「ワクチン外交」がコロナ抑止に有効ではないとの見解を示した。また、ワクチン増産に向け、特許放棄よりも技術移転の促進を訴えた。

 バークレーCEOは有力国が友好国などに優先的にワクチンを供給しても、その他に行き渡らなければ「感染は続き、拡大する」と警告。GAVIなどが主導するワクチンの国際共同調達制度「COVAX(コバックス)」こそ、公平なワクチン普及を進め、パンデミック(世界的大流行)を抑える助けになると強調した。

 コロナワクチンをめぐっては、富裕国で接種が進む一方、多くの低所得国がほとんど確保できず、「恥ずべき不公平」(世界保健機関のテドロス事務局長)との批判も上がっている。

 日本政府とGAVIは2日、オンラインで「COVAXワクチンサミット」を開催する。バークレー氏はサミットで、COVAXへの資金拠出のほか、ワクチンの寄付も呼び掛ける意向を明らかにした。富裕国が必要分の数倍のワクチンを確保している状況を踏まえ、この余剰を足りない国へ「できる限り速やかに分配することが非常に重要だ」と述べた。

 ワクチン増産を狙い、製薬会社などの知的財産権の一時放棄が協議されており、米国が支持を表明する。ただバークレー氏は「知財権はワクチン供給の障害ではない」と明言。ワクチン生産には厳格な品質管理などが要求されるため、「必要なのは一段の技術移転だ」と語った。

(2021年6月2日 時事メディカル)

コメント機能は会員限定サービスです。

ワンクリックアンケート

東京五輪ここまでで感動した場面は?

当日人気記事TOP10(医師)

医療関係者の皆さまへ

新型コロナ感染症が蔓延するなか、メディカルトリビューンは医療現場で奮闘する関係者に敬意と感謝を表します。この感染症が一日も早く終息し、新しい医療が構築されるよう、メディカルトリビューンは最新の情報を発信していきます。

 

ホーム »  医療ニュース »  2021年 »  時事メディカル »  特許放棄より技術移転を コロナワクチン政治利用に警鐘―国際組織〔時事メディカル〕