非がん疾患のエンドオブライフ・ケア ガイドラインを公表
2021年06月03日 13:39
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国立長寿医療研究センター在宅医療・地域医療連携推進部は、東京大学加齢医学講座とともに研究を進めてきた「非がん疾患のエンドオブライフ・ケア(EOLC)に関するガイドライン」を公表した。文献的エビデンスに基づいた非がん疾患全般のEOLCガイドラインは国内初。
同ガイドラインは高齢者に多い非がんの代表的疾患を広く対象とし、臨床現場で対応機会の多い臓器疾患、神経変性症、認知症、脳血管疾患、老衰を重点的に検討。患者のQOLや満足度をアウトカムに設定し、現時点における国内外でのEOLCの定義や倫理的課題を踏まえ、非がん疾患の疼痛や予後評価法、緩和ケア技術、意思決定支援について、エビデンスをもとにした推奨/提案を行っている。
また、日本においても多数の感染者および死者が発生している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)におけるEOLCの意義についても検討を行っている。