「老年病専門医」→「老年科専門医」へ:日本老年医学会
2021年07月20日 15:16
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日本老年医学会は7月19日、これまで「老年病専門医」としていた名称を「老年科専門医」に改めると報告した。
以前から同学会理事会においては、老年医学を専門とする診療科の名称が全国的に一本化されていないことが、老年科専門医のアイデンティティを不透明にさせている問題として認識されていたという。
また、国民に対してわかりやすい専門医の育成を目指す日本専門医機構が、来年(2022年)4月に開始する予定の機構認定サブスペシャルティ専門医制度における審査を実施することも踏まえ、理事会で議論を重ね「老年科専門医」への名称変更を決定。専門医機構に申請し、6月29日付で承認の連絡を受けた。
名称を「老年科専門医」とした主な理由は、①「病」という文字を用いた機構認定専門医が非常に少なく、「科」という文字を用いている例が多い②同学会の専門医は疾患を診るだけでなく、生活や社会性を含めた幅広い見地で高齢者をみている③小児科に対比しやすく国民にも理解しやすい-ためなどとしている。
なお標榜科名については、従来厚生労働省から承認されている老年内科のままだが、将来的には「老年科」に統一するよう働きかけ、同学会に関係する規則やホームページに記載する名称は順次「老年科」、「老年科専門医」に変更するという。