腋窩多汗症患者の生産性損失額、月3,120億円に
疾病費用分析に関する調査結果
2021年07月20日 15:05
15名の医師が参考になったと回答
科研製薬は7月16日、腋窩多汗症患者を対象とした疾病負担に関し、皮膚科医師と共同で実施した調査の結果を発表し、同患者の生産性損失額が月3,120億円に上ったことが分かったと報告した。調査結果の詳細はJ Dermatol(2021年7月9日オンライン版)に掲載されている。
今回の調査では、健保レセプトデータを用いた保険診療の直接医療費、ウェブサイトの患者アンケートを用いた衛生用品費(ワキ汗パットや制汗剤など)および生産性損失(仕事の生産性および活動障害に関する質問票を使用)について総合的に評価。調査結果を基に有病率を用いて全国推計したところ、日本における腋窩多汗症患者の衛生用品費は年間245億円、生産性損失に伴う社会的損失額は月額3,120億円と推計されたという。