院長、飲酒後に出産手術 乳児が一時重篤―愛知〔時事メディカル〕
2021年08月05日 13:06
愛知県豊橋市の産婦人科・小児科クリニックの男性院長(68)が、飲酒後に出産手術をしたとして、市保健所が院長に改善を求めていたことが5日、分かった。産まれた乳児の父親によると、乳児は出産時に心肺機能が低下するなど、一時生命が危ぶまれる状態になり、別の病院に搬送されたという。
保健所や40代の父親によると、7月25日午前5時半ごろ、母親は陣痛が強くなり、かかりつけの同クリニックを訪問。午後7時ごろ分娩(ぶんべん)室に移ったが、午後8時すぎにアルコール臭がする院長が入ってきたという。
乳児は約1時間後に産まれたが、心肺機能の低下や頭部に内出血などが見られた。このため、別の病院の新生児集中治療室(NICU)に緊急入院し、人工呼吸器や輸血などの措置が施された。
保健所は7月28日、父親からの報告を受け、院長に聞き取りを実施。院長は「夕食時にビールを1杯飲んだ。手術前の飲酒は不適切だった」と話したという。
(2021年8月5日 時事メディカル)