経口コロナ治療薬molnupiravir、家庭内感染の予防効果を検証するPⅢ開始
2021年09月09日 13:16
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米メルクは9月8日までに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬候補として開発を進める経口抗ウイルス薬molnupiravirのCOVID-19家庭内感染の予防効果を検証するための第Ⅲ相試験MOVe-AHEADを開始した、と発表した。
同試験の対象は、検査でSARS-CoV-2陽性が確認され1つ以上のCOVID-19の徴候または症状を呈し、5日間を超えてこれらの徴候や症状がない患者と同居している18歳以上の成人1,332例。Molnupiravirおよびプラセボを12時間おきに5日間経口投与する2群に分類し、主要評価項目として投与から14日目までのCOVID-19患者(検査でSARS-CoV-2感染が確認され症状を呈する者)の割合、有害事象の認められた被験者の割合、有害事象により治験薬の投与を中止した被験者の割合について検討する。
なお国内では今年6月、COVID-19の確定診断を受け初期症状を示す外来患者1,550例を対象に同薬の有効性を検証する国際共同第Ⅲ相試験MOVe-OUT(Part2)が開始されたことが発表されている(関連記事「コロナ治療薬molnupiravir、国際第Ⅲ相試験が開始」)。