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Oncology Tribune

イピニボ療法、切除不能悪性胸膜中皮腫で3年時OSの改善示す

標準化学療法と比較した第Ⅲ相試験CheckMate-743

2021年09月14日 16:16

14名の医師が参考になったと回答 

 ブリストルマイヤーズスクイブは9月14日までに、切除不能の悪性胸膜中皮腫(MPM)患者を対象として、免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名オプジーボ)と抗CTLA-4抗体イピリムマブ(商品名ヤーボイ)の併用療法(イピニボ療法)に関するオープンラベル第Ⅲ相ランダム化比較試験CheckMate-743について、最短3年(35.5カ月)間における追跡調査の結果を発表した。

 3年生存率はイピニボ療法群で23%、化学療法群(ペメトレキセド+シスプラチンまたはカルボプラチン)で15%だった。

 また、化学療法群と比較してイピニボ療法群は死亡リスクを低減し 〔ハザード比(HR)0.73、95%CI 0.61~0.87〕、同試験の主要評価項目である全生存期間(OS)の中央値を改善した(イピニボ療法群18.1カ月、化学療法群14.1カ月)。

 さらに、追跡調査において3年経過時点でイピニボ療法が奏効した患者のうち、28%で奏効が持続していたのに対し、化学療法群で奏効が持続していたのは0%。奏効持続期間の中央値はイピニボ療法群11.6カ月、化学療法群6.7カ月で、奏効率はそれぞれ39.6%、44.0%だった。

 なお、イピニボ療法群の安全性プロファイルは、MPMの1次治療としてこれまでに報告されたものと一貫していた。

 これらのデータは、今年の欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2021、9月16~21日、ウェブ開催)で発表される予定である。

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