下水中の新型コロナウイルスを検出するPCRキットが発売、「下水疫学調査」の社会実装へ
2021年09月16日 17:04
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タカラバイオは9月15日、下水に含まれる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)遺伝子を高感度かつ迅速に検出可能なPCRキット「SARS-CoV-2 Detection RT-qPCR Kit for Wastewater」を9月16日より受注開始すると発表した。
約半数以上のSARS-CoV-2感染者の糞便中にウイルスが存在する可能性が報告されており、下水中に排出された新型コロナウイルス遺伝子を定期的にモニタリング調査することで、対象施設や地域における新型コロナウイルス感染症の流行状況等を把握する「下水疫学」に関わる研究が進められている。同製品は、山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター教授の原本英司氏らとの共同研究を通じて製品が実現したという。