乳がん検診、6割が不要な視触診を実施
乳腺外科医が警鐘を鳴らす
2021年09月29日 05:00
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年間9万人以上の新規患者が発見される乳がんは、他のがんと比べ若年発症例が多く、働き盛り世代の罹患率が高いため、検診により早期に発見し手術の縮小や減薬を図る意義が大きいといえる。しかし、適切に検診しなければ発見の遅れを招く恐れもある。昭和大学外科学講座乳腺外科学部門教授の明石定子氏は、乳がん検診において感度が低く精度管理も十分でない視触診が、人間ドックの約6割で行われていることを第62回日本人間ドック学会(9月10~24日、ウェブ開催)で指摘。さまざまな欠点を有する視触診はすべきでないと訴えた。