PSA検診率上昇で転移性前立腺がんが減少
2022年11月04日 16:40
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前立腺特異抗原(PSA)検診の有益性については議論の余地がある。米国では、75歳以上の男性のPSA検診を非推奨とした2008年以降、PSA検診受診率が低下した一方で、転移性前立腺がんの発生率は上昇している。しかし、集団検診受診率と将来の転移性前立腺がん発生率との関連を示す直接的な疫学的エビデンスはない。米・University of MichiganのAlex K. Bryant氏らは両者の関連を明らかにするため、2005~19年に米退役軍人保健局(VHA)128医療機関を受診した40歳以上の全男性患者データを後ろ向きに検討。PSA検診受診率が高かった施設では5年後の転移性前立腺がんの発生率が有意に低かったと、JAMA Oncol(2022年10月24日オンライン版)に報告した。(関連記事「PSA検診非推奨後に進行前立腺がん増加」「<対談>日本の前立腺がん検診はかくあるべし!(前編)」)