ICUでの選択的消化管除菌、院内死亡率が低下
2022年11月07日 16:30
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非吸収性抗菌薬を消化管内に局所投与し、院内感染の主な原因である好気性グラム陰性桿菌や真菌の増殖を選択的に抑制する選択的消化管除菌(SDD)は、人工呼吸器による呼吸管理が必要な重症患者の人工呼吸器関連肺炎(VAP)やbacterial translocation(BT)による血流感染などを予防する方法の1つとして注目されている。オーストラリア・University of New South WalesのNaomi E. Hammond氏らは、SDDの有効性を評価したランダム化比較試験(RCT)のシステマチックレビューとメタ解析を実施。集中治療室(ICU)で人工呼吸器による呼吸管理を受けている患者に対するSDDは、院内死亡率を低下させたと、JAMA(2022年10月26日オンライン版)で報告した。