海外と違う!日本の起立性調節障害の診療
国際化を目指すポイントを考察
2022年11月15日 17:31
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日本では思春期前後の小児でよく見られる起立性調節障害(OD)。朝の起床困難、めまい、立ちくらみ、倦怠感などの症状を呈するが、中等症~重症例ではしばしば心理社会的因子が関与する心身症と見なされ、不登校の原因の1つともいわれている。しかし、海外では心身症の領域と捉えられることは少なく、循環器系や自律神経系の専門医による診療が一般的だという。国立成育医療研究センター総合診療科診療部長の永井章氏は、第40回日本小児心身医学会(9月23~25日)でODをめぐる日本と海外の違いに焦点を当て、診療の国際化を目指す上で重要となるポイントを考察。「広い視点で海外との差異を学び、認識することは国内におけるOD診療の発展にもつながる」と述べた。