黄斑浮腫へのVEGF阻害薬、寛解の条件は?
高齢、治療前のSRD、スポンジ状タイプの浮腫
2022年11月17日 16:50
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糖尿病黄斑浮腫(DME)に対する治療の主流は、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬の硝子体内注射である。VEGF阻害薬投与による症状改善に伴い、投与2年目以降は多くの患者で投与回数が大幅に減少し、中止(離脱)できる例がいる一方で、寛解が得られずに長期投与が必要となるケースもある。早期に治療離脱可能な患者を予測できれば、薬剤選択の最適化にもつながりうる。奈良県立医科大学眼科教室の岡部直子氏らはVEGF阻害薬の投与を開始したDME患者を対象に、寛解による治療離脱例の因子について検討。年齢(高齢)、治療前の漿液性網膜剝離(SRD)、スポンジ状タイプの浮腫が特定されたと、第37回日本糖尿病合併症学会/第28回日本糖尿病眼学会(10月21~22日)で報告した。