SGLT2阻害薬に腎結石抑制効果か
2022年11月18日 05:05
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尿路結石症は男性の7人に1人(15%)、女性の15人に1人(7%)が罹患し、5年で約50%が再発する。尿路結石の約90%がシュウ酸カルシウム(Ca)やリン酸Caを主成分とする一方、Ca結石の形成を抑制、溶解する薬剤や根治療法はない。最も有効な予防法が水分摂取にとどまることから、成因究明および再発予防法、治療薬の確立が求められている。東北医科薬科大学泌尿器科学教室の阿南剛氏〔現・四谷メディカルキューブ(東京都)泌尿器科科長〕らの研究グループは、SGLT2阻害薬の利尿作用や抗炎症作用に着目し検討した結果、同薬が腎結石の形成を抑制する効果を示したとPharmacol Res(2022; 186: 106524)に発表した(関連記事「カルシウム結石溶解への挑戦」)。