腸内微生物叢に最も影響するのは薬剤
日本人4,000人超のデータベースからの報告
2022年12月06日 17:10
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永田尚義氏提供
腸内微生物叢(マイクロバイオーム)研究はメタゲノム解析が導入されて以降、飛躍的に進歩し、疾患の存在や重症度、治療効果などとの関係が各領域で盛んに検討されている(関連記事「腸内細菌叢でパーキンソン病の早期進行を予測」ほか)。東京医科大学消化器内視鏡学分野准教授の永田尚義氏らは、日本人4,000人超の臨床情報と腸内微生物叢分析結果を収集した大規模データベースを構築、新知見を次々に発表している(既報「薬剤や生活習慣は腸内細菌叢にどう影響?」、下記参考文献参照)。第30回日本消化器関連学会週間(JDDW 2022、10月27〜30日)の発表では、腸内微生物叢に及ぼす影響は薬剤が最も強く、疾患と腸内細菌の関連を見る上では使用薬の検討が欠かせないと語った。