重症三尖弁逆流症にも経カテーテル治療
TriClipがRCTで逆流・QOL改善示す
2023年04月04日 11:25
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左心系疾患の陰で、長く"忘れ去られた弁"と呼ばれていた三尖弁に光が当たり始めた。米・Valve Science Center, Minneapolis Heart Institute FoundationのPaul Sorajja氏らは、症候性・重症の三尖弁逆流症(TR)患者を対象とした初のランダム化比較試験(RCT)TRILUMINATE Pivotal※1を実施、薬物治療単独よりも三尖弁の経カテーテル修復術(transcatheter edge-to-edge repair;TEER)システムTriClipが、主にQOL改善に基づき主要評価項目の複合転帰改善に優れることが明らかになったと、米国心臓病学会/世界心臓病学会議(ACC.23/WCC、3月4~6日)で報告した。詳細は、N Engl J Med(2023年3月4日オンライン版、3月6日アップデート)に同時掲載された。(関連記事「重症三尖弁逆流症治療、新たな幕開けか」)