中国発の新薬telitaciceptがSLEに奏効
SRI-4反応率は対プラセボ34%上昇
2023年06月19日 17:25
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自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)の治療は、長らくステロイド療法が中心だったが、ここ数年でマラリア治療に使われていたヒドロキシクロロキン(HCQ)やSLE治療で初の生物学的製剤ベリムマブ、免疫抑制薬アニフロルマブが承認され、選択肢が大きく広がった。一方で、症状の再燃や治療の副作用に悩む患者はいまだに多く、新規の治療薬が望まれていた。こうした中、オランダ・Amsterdam University Medical CentersのR. Van Vollenhoven氏は、2021年に中国でSLEに対して承認されたtelitaciceptの有効性と安全性を評価する第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)の結果を欧州リウマチ学会(EULAR 2023、5月31日~6月3日)で発表。telitacicept群は52週時点でのSLE Responder Index 4(SRI-4)反応性がプラセボ群に対し34%高く、再燃リスクは低かったと報告した。