コロナ後こそ、肺炎球菌ワクチンの啓発を
2023年09月19日 16:30
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肺炎は日本人の死亡原因として第5位に位置し、死亡者のほとんどを65歳以上の高齢者が占める。肺炎で最も多いのが肺炎球菌性肺炎であり、特に重篤化する侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)は高齢者に多く、死亡率や後遺症の残存率も高い。8月28日にMSD社が開催したメディアセミナーで国立病院機構東京病院感染症科部長の永井英明氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前後における肺炎の動向と肺炎球菌ワクチンの接種状況を解説。「COVID-19対策の緩和に伴って肺炎やIPDが増加傾向にある中、肺炎球菌ワクチンの接種率が低いことは問題だ」と警鐘を鳴らし、接種率の向上には医師による啓発が重要性であることを強調した。