ロキサデュスタットで甲状腺ホルモン値低下
国内のリアルワールドデータ研究
2023年09月21日 17:05
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腎性貧血治療薬である低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬ロキサデュスタットは、甲状腺ホルモンのトリヨードサイロニン(T3)と類似した化学構造を持つことから、甲状腺ホルモン代謝への影響が示唆されている。関西電力医学研究所糖尿病研究センターの原口卓也氏と同センター代謝・栄養研究部部長の浜本芳之氏らは、関西電力病院(大阪市)、岐阜大学との共同研究により、リアルワールドにおけるロキサデュスタットの甲状腺への影響について電子カルテデータを用いて後ろ向きに検討。ロキサデュスタットが遊離サイロキシン(FT4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を低下させる可能性があるとJ Clin Endocrinol Metab(8月19日オンライン版)に発表した。