青魚で花粉症対策
花粉症の症状を抑制する成分を発見
2023年09月28日 17:15
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"国民病"ともいわれる花粉症の有病率は年々上昇し、いまや40%を超える。花粉症に伴うアレルギー性結膜炎は患者のQOLを著しく低下させるが、抗ヒスタミン薬は慢性炎症を十分に抑制できず、ステロイド点眼薬は眼圧上昇の副作用を伴うことなどから、症状を抑制し副作用が少ない治療法の開発が待望されている。東京大学大学院農学生命科学研究科准教授の村田幸久氏らはマウス実験の結果、ω-3脂肪酸の1種で青魚に多く含まれるイコサペント酸(EPA)がエポキシ化した代謝物5,6-DiHETEが花粉によるアレルギー症状を抑制することを発見したと、Front Pharmacol(2023; 14: 1217397)に発表した。