血管新生阻害薬fruquintinib、転移性大腸がんで承認申請
武田薬品工業
2023年10月02日 13:57
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武田薬品工業は9月29日、前治療歴を有する転移性大腸がん(mCRC)治療薬として、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1/2/3阻害薬fruquintinibを厚生労働省に承認申請したと発表した。
今回の申請は、日本、米国、欧州、オーストラリアで実施された国際共同第Ⅲ相臨床試験FRESCO-2および中国で実施された海外第Ⅲ臨床試験FRESCOの結果に基づくもの。両試験では、前治療歴を有するmCRC患者を対象にfruquintinib+ベストサポーティブケア(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較検討。いずれの試験においても全生存(OS)および無増悪生存(PFS)においてfruquintinib+BSC群で有意な延長が認められた。fruquintinibの忍容性は良好だった。
fruquintinibは、海外では米食品医薬品局(FDA)が今年(2023年)5月に優先審査に指定しており、同年6月には欧州医薬品庁(EMA)への製造販売承認申請が受理されている。