皮膚疾患にJAK阻害薬、心血管リスクなし
2023年11月07日 11:54
144名の医師が参考になったと回答
© Adobe Stock ※画像はイメージです
ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬はアトピー性皮膚炎、円形脱毛症、白斑などの免疫関連皮膚疾患に対し効果的な治療選択肢だが、米食品医薬品局(FDA)は主要な心血管イベント(MACE)、静脈血栓塞栓症(VTE)、重篤な感染症、悪性新生物、死亡のリスク増加に関する黒枠警告を記載している。しかしながら、この警告は関節リウマチ(RA)患者を対象とした経口JAK阻害薬の調査研究結果に基づくものであり、皮膚疾患患者において同様のリスクが見られるか否かは明らかでない。米・New York University Grossman School of MedicineのJenne P. Ingrassia氏らは、皮膚疾患に対するJAK阻害薬使用に関するシステマチックレビューおよびメタ解析を実施。全死亡、MACE、VTEリスクの増加は見られなかったとJAMA Dermatol(2023年11月1日オンライン版)に報告した。