新規の免疫抑制薬を承認申請、ループス腎炎の適応で
大塚製薬
2023年11月13日 13:32
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大塚製薬は11月10日、新規の経口免疫抑制薬ボクロスポリン(一般名)について、ループス腎炎の適応症で厚生労働省に承認申請を行ったと発表した。
ループス腎炎は、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)によって引き起こされる高度な蛋白尿を伴う糸球体腎炎で、SLEの最も深刻な合併症の1つ。ボクロスポリンは、T細胞の増殖・活性化に重要な酵素であるカルシニューリンを阻害することで免疫抑制作用およびポドサイト(糸球体上皮細胞)の保護効果を発揮すると考えられている。
大塚製薬は2020年12月に日本と欧州における同薬の独占的開発販売権をカナダ・オーリニア社から取得するライセンス契約を締結し、22年9月に欧州医薬品庁(EMA)から販売承認を取得した。また、米国ではオーリニア社が21年1月に成人の活動性ループス腎炎の適応で承認を取得している。