FⅪa阻害薬asundexian、新たな第Ⅲ相試験を開始
バイエル薬品
2023年11月15日 10:33
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バイエル薬品は11月14日までに、開発中の経口活性化第Ⅺ因子(FⅪa)阻害薬asundexianについて、新たな第Ⅲ相臨床試験OCEANIC-AFINAを開始すると発表した。対象は、出血リスクが高く経口抗凝固療法が不適格とされた虚血性脳卒中または全身性塞栓症の発症リスクが高い65歳以上の心房細動(AF)患者(関連記事:「開発進むFⅪ/FⅪa阻害薬の最新知見」)。
進行中のOCEANIC臨床試験プログラムでは、脳卒中発症リスクのあるAF患者および急性非心原性虚血性脳卒中・高リスク一過性脳虚血発作の発症後患者を対象に、これまで2件の試験(OCEANIC-AF、OCEANIC-STROKE)が行われている。今回開始が発表された3件目となるOCEANIC-AFINAはOCEANIC-AFを補完するものと位置付けられ、両試験により虚血性脳卒中と全身性塞栓症、重大な出血事象の双方のリスクが高い患者を含む幅広いAF患者に対するasundexianの有効性と安全性に関するエビデンスを得ることを目指す。
心房細動患者の3人に1人は、経口抗凝固薬による治療が十分でないか未治療との報告があり 、治療中に出血リスクを増加させない効果的な治療法に対するアンメットニーズが高まっているという。