抗がん薬DSP-5336の第Ⅰ/Ⅱ相試験結果をASH2023で発表
住友ファーマ
2023年12月12日 15:31
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住友ファーマは12月12日、米国子会社のSumitomo Pharma Americaが、再発または難治性の急性白血病患者を対象としたメニン-MLL蛋白質結合阻害薬DSP-5336の第Ⅰ/Ⅱ相試験に関する新規の臨床データを米国血液学会(ASH)2023で報告したと発表した。実施中の同試験では用量漸増を続けており、現在は治療域に達している。
ASH2023で発表された予備的な結果にはDSP-5336を200mg、1日2回投与した4例の評価可能な患者が含まれ、うち3例は客観的奏効を示した。また、部分的血液学的回復を伴う完全寛解(CRh)および血球数回復が不完全な完全寛解(CRi)が1例、CRiが1例、形態学的無白血病状態(MLFS)が1例で達成され、末梢血における白血病芽球の消失が全例で確認された。
これまでDSP-5336は良好な忍容性を示しており、特にQT延長を含む治療関連性の心臓への影響は認められていない。また、DSP-5336を200mg、1日2回の投与例において分化症候群は観察されていないという。