単純糖質が日本人女性の直腸がんリスクに
2023年12月25日 14:25
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日本人では、大腸がんは臓器別で男女ともに2番目に多い(2019年、国立がん研究センター がん統計)。食生活との関連が多く報告されてきた一方で、糖質との関連を検討した報告は乏しかった。国立がん研究センターがん対策研究所の金原里恵子氏は、日本人を対象に単純糖質摂取量と大腸がん罹患リスクとの関連を検討した結果を第82回日本癌学会(9月21~23日)で発表。「単純糖質摂取量と大腸がんに関連は見られなかったものの、大腸の部位別に解析すると、女性でのみ単純糖質の摂取量が多いほど直腸がんのリスクは有意な上昇傾向を示した」と報告した。なお、研究の概要は国立がん研究センターがん対策研究所サイト、詳細は(Cancer Sci 2023; 114: 2584-2595)に掲載されている。