新規頭痛薬ラスミジタン、食後投与で副作用減
低用量での開始が望ましい
2024年01月11日 17:40
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選択的セロトニン5-HT1F受容体作動薬ラスミジタンは、急性期の片頭痛治療薬として2022年に承認され、トリプタンの禁忌例や無効例などのアンメットニーズを満たす選択肢として期待されている。しかし実臨床では、めまいや眠気などの副作用により治療継続が困難となる例が存在し、課題とされていた。立岡神経内科(京都市)の立岡悠氏らは、ラスミジタンの副作用を空腹時投与と食後投与で比較検討した結果を第51回日本頭痛学会(2023年12月1~2日)で発表。「食後投与と空腹時投与で有効性に明らかな差がある症例はなかったが、食後投与の方が副作用が軽度の症例が多く、忍容性の改善が期待できる。その際は、低用量(50mg)から開始する方が治療に失敗しにくい可能性がある」と述べた。