レジオネラ肺炎、院内死亡率は既報の3倍超
冬季に死亡リスク上昇
2024年02月08日 16:05
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レジオネラ肺炎は、主にレジオネラ属菌を含むエアロゾルの吸入により発症する重症肺炎で、早期の診断・治療のために関連因子の特定が待たれる。海外では気象条件などの環境因子が報告されているが、日本においては明らかでない。大阪大学大学院感染制御医学講座教授の忽那賢志氏らは診断群分類包括評価(DPC)データベースを用いて、日本におけるレジオネラ肺炎入院患者の特徴と院内死亡の関連因子を検討する後ろ向きコホート研究を実施。院内死亡率は6.4%と国立感染症研究所の報告(1.9%)の3倍超に上り、冬季に死亡リスクが上昇するなどの結果をJ Epidemiol(2023年12月16日オンライン版)に報告した。