妊娠中の体重増加で35年後の慢性疾患リスク増
2024年02月27日 18:05
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妊娠糖尿病(GDM)と妊娠高血圧症候群(HDP)は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心血管疾患などの慢性疾患のリスクを高めることが知られている。また妊娠中の過度の体重増加とGDMおよびHDPとの関連も示されている。しかし、妊娠中の体重増加が将来の慢性疾患リスクに及ぼす影響は明らかでない。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センターの上原有貴氏らは、母子健康手帳データを用いたヒストリカルコホート研究で、この問題を検討。体重の増加が適正だった女性に比べ、過剰だった女性では約35年後の慢性疾患リスクが高かったとの結果をSci Rep(2024; 14: 659)に報告した。(関連記事「妊娠中における体重増加指導の目安を策定」)