小児肺炎球菌ワクチンの実力は?
15価肺炎球菌結合型ワクチンが小児に適応拡大
2024年03月18日 11:35
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保育園や幼稚園などで集団生活を送る乳幼児は多い。病原体が常在する環境での集団生活で感染を避けるのは困難だが、ワクチン接種により重篤な感染性疾患を防ぐことができる。乳幼児において重症化しやすい肺炎球菌性髄膜炎・敗血症の予防は特に重要で、肺炎球菌結合型ワクチン(PCV)の定期接種化により感染率は低下したものの、PCVに含まれない血清型による感染は依然として見られる。峯小児科(さいたま市)理事長・院長の峯眞人氏は2月に東京都で開かれたMSD主催のメディアセミナーで、小児の侵襲性肺炎球菌感染症の現状と小児に適応拡大された15価PCV(PCV15、商品名バクニュバンス)について解説。「特に侵襲性が高い肺炎球菌性髄膜炎を予防するためにも、乳幼児へのワクチン接種は重要だ」と述べた。