ファリシマブ、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫で適応拡大承認
中外製薬
2024年03月27日 17:16
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中外製薬は3月26日、眼内注射薬ファリシマブ(商品名バビースモ硝子体内注射液120mg/mL)について、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫への適応拡大が承認されたと発表した。網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対しては、新規の作用機序を有する治療薬となる。関連記事「ファリシマブ、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫で適応拡大申請」
ファリシマブは、アンジオポエチン(Ang)-2と血管内皮細胞増殖因子(VEGF)-Aを阻害するバイスペシフィック抗体。日本では、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性(nAMD)および糖尿病黄斑浮腫(DME)の適応で、2022年3月に承認されている。
今回の承認は、網膜静脈分枝閉塞症患者を対象とした「BALATON試験」および網膜中心静脈閉塞症患者または半側網膜静脈閉塞症患者を対象とした「COMINO試験」の結果に基づいている。両試験でファリシマブは、速やかな視力改善および網膜液の減少を達成し、既存薬アフリベルセプトに対する非劣性を示した。