持続血糖測定を活用したアプリで糖尿病を予防
ランダム化比較試験
2024年03月28日 15:54
45名の医師が参考になったと回答
新潟大学大学院血液・内分泌・代謝内科学研究室特任准教授の北澤勝氏、教授の曽根博仁氏らの研究グループは3月21日、SOMPO ひまわり生命保険、シンクヘルスと産学共同研究を行い開発した、糖尿病予防に用いるアプリに関する知見について報告。糖尿病教育コンテンツを組み込んだ同アプリと間歇スキャン式持続グルコースモニタ―(isCGM)を併用したプログラムの有効性を検討するランダム化比較試験(RCT)で良好な結果が得られたことを明らかにした。なお同RCTの詳細はJ Clin Endocrinol Metab(2024; 109: 1060-1070)に掲載されている(関連記事「アプリで糖尿病予備軍の血糖変動が改善」)。
同プログラムについて、研究グループは「保健指導に組み込むことで血糖値などを有意に改善することが明らかになった」と結論。その上で「アプリ使用による2型糖尿病の発症予防の有効性を確認するには、より大規模かつ長期の研究が必要で、特にこのプログラムの有効性が高い条件などについても検討していかなければならない」と展望している。