脊髄損傷の治療に患者の脂肪由来の幹細胞が役立つ可能性
2024年04月11日 15:45
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患者自身の脂肪から採取した幹細胞を注射することで、脊髄損傷後の感覚や運動機能の改善を安全に導ける可能性のあることが、米メイヨー・クリニックの神経外科医であるMohamad Bydon氏らによる第1相臨床試験で示された。この幹細胞による治療を受けた患者では、針で刺されたり軽く触れたときの感覚が高まったほか、筋力や肛門括約筋のコントロールが向上したという。この研究の詳細は、「Nature Communications」4月1日号に掲載された。Bydon氏は、「脊髄損傷では、軽度の改善でも患者の生活の質(QOL)に大きな違いをもたらす可能性がある」と話している。