世界が「条件付き」保証したロモソズマブの安全性
研究者の意見交換で日本の特殊性が露呈
2024年05月29日 13:56
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骨粗鬆症治療薬ロモソズマブ(商品名イベニティ)については、日本での市販後に重篤な心血管系有害事象が多発した(関連記事「イベニティ最終報告、発売半年で死亡16例」)。しかし、今年(2024年)3月に発表された、世界レベルの実臨床データに基づいて同薬の心血管安全性を検証した論文(J Clin Endocrinol Metab 2024年3月14日オンライン版)の結論は、「安全性に問題なし」。J Clin Endocrinol Metab誌上では結果の解釈をめぐり、論文著者であるイスラエルのJoshua. Stokar氏と、名戸ヶ谷病院(千葉県)整形外科顧問の川口浩氏などの間で意見交換も展開された。そこから見えてくるのは、世界がお墨付きを与えたロモソズマブの安全性は、ある「条件付き」で担保されるもののようだ。